年始からU18全日本ユース、インカレ決勝と沢山の指導者の方、選手、選手の親御さんとお話しさせて頂きました。旧知の方、新たにお話しさせて頂いた方といて話も様々でしたが、一つ共通して感じることがありました。
そのことは、彼、彼女達が直接語ってくれた訳ではなく、前々から分かっていたことでもあります。
それは、受け皿となるチームの大切さです。つくづく実感しました。
小学生年代のサッカーをしたい女の子は、地域クラブが主な受け皿となるでしょう。男の子と一緒にプレーするところも多いですね。そして中学生もクラブが主体。この年代は受け皿が少ないと言われていますが、それでも各地で頑張っているクラブがあります。神村学園などは中学校として全国の優秀な子供達の受け皿になっていますね。高校生になるとクラブチームより、多くの学校が受け皿として門戸を開いています。大阪でも近年ようやく力を入れる高校が増えてきました。
そしてその後は進学を望めば大学が、仕事を選べばなでしこリーグのチームを筆頭に企業チームやクラブチームがその受け皿となるはずです。
高校や大学からプレーし始めた選手も当然居るわけですが、全日本ユースやインカレ決勝の舞台に立つ選手は、小中学生の頃からサッカーをしている子がほとんど。
選手たちはサッカーという分野で努力をして、一つ一つ階段を昇ってきます。各年代で受け皿となるチームの指導者たちは、その役割を果たすべくやる気のあるプレーヤー達に門戸を開き、鍛えて、そしてその上の受け皿となる指導者達に引き継ぎます。
「サッカーを通して多くのことを学ばせる。」「個々の才能を伸ばすために必ずしも勝利を優先しない。」などいろいろな方針を持った方が指導されています。これは以前に聞いた話ですが、基本は個々のレベルアップを優先しながら「全国大会でベスト4に入れば、子供たちに推薦入試の資格を与えてあげられるから勝ちにいくんです。」と仰っていた方もいます。
少なくとも全国大会に出場するような育成年代のチームの指導者は、担当する年代の子供たちに活動の場を与えるだけでなく、将来のことも考えてそれぞれの受け皿としての役割をしっかり果たしているわけです。
先日のインカレ決勝のあとに、今年の春に卒業するある選手から話を聞きましたが、彼女はまだ進路が確定していません。更に彼女以外のチームメイトにも決まっていない選手がいるそうです。
勿論皆が卒業後もプレーすることを望んでいるわけではありません。そしてプレーすることを望んでいたとしても、残念ながら能力が足りなければそれ以上は難しいでしょう。しかしその進路の決まっていない選手たちはプレーを望んでおり、その能力は贔屓目を抜きにしても見劣りするものとは思えません。むしろ「何故?」と思えるような選手。
一応内定をもらっている会社があったり、これから入社試験を受ける予定だったり、加えてなでしこクラブのセレクションを受ける予定だったりと、受け皿と言えるものが無いわけではありません。しかし、これは彼女たちにとって満足のいく道ではないようです。そういう環境を持つなでしこクラブは、あまりにも少ないと言うことなのでしょう。
「女子サッカーを盛り上げよう!」「サッカー少女頑張れ!」というけれど、これが小さい頃から努力して強豪大学に入って頂点を争ったプレーヤー達の現実です。何かに打ち込んで努力を続けてきたという意味においては、普通の大学生よりよっぽど頑張っているように思います。
日本女子サッカーの最高峰を謳うなでしこリーグのクラブは、彼女たちが納得出来るような最終的な受け皿になるべきであり、その責任があると思います。
その責任を果たせていないクラブのひとつであるスペランツァは、やはり罪が重いです・・・。きっと。
批判されるべき場所は言わずもがなかもしれませんが、支援者にも出来ることがあるはず。頑張りましょう!
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