一方、おれ達のバックはどうか。
ここは、現地で早くにカテ1を確保した人達の席のようで、上海在住の日本人が中心の一帯に。中には少しノルウェーの人たちも混ざるといった具合。な訳で、メインとバックに日本を応援する一帯が2つ作られることになりました。
さあ、応援をどうしたもんかと思案している内に、正真正銘雲行きが怪しくなる。あっという間に豪雨となり、雷鳴が轟く。スタジアムには全て屋根があるのだけど、風向きの関係かバックの1階席はずぶ濡れで、通路にまで降りこんで来る。中途半端に中断され終わった壮行試合アルゼンチン戦の男子の試合の嫌な感じも思い出す。
そうこうしている間に、キックオフ時間が迫る。と同時に雨が止んできた。避難していたバックの観客が徐々に席に戻り出す。パッと見では、日本のユニは着ているものの家族連れでのんびり観戦という雰囲気の日本人ばかりのよう。
自分も席に戻って、「一体おれ達の席のまわりはどんな感じになるのかなあ。どういう応援が出来るのだろう。」って考えながら後ろを向いて眺めていると、日の丸を背負って集まって応援したいって言う人が声を掛けて来たり、自分に日本でチケットを譲ってくれた方が入ってくる。
少しまだ席は空いているし、落ち着いてから集まって応援することも出来るかもしれない。立って応援できるかどうかは周りの人達と相談かなあなどと考えていると、ノルウェーのスタメンが電光掲示板に表示されてアナウンスが始まる。そして選手たちもアップに入ってくる。スタメン紹介では、太鼓などないけどいつも通りにした。集まる声はまばら。
初対面ながら既に仲間になったサポーターと一緒に前列に国旗を張ったりもした。
しかし、雨の影響で足止めされていたのか、この時間になって入ってくる人も多い。なかなか席が落ち着かない。
いろいろなことに決断する猶予を与えられぬまま時間が過ぎ、遂には選手入場。ニッポン・コールではそこそこ声が集まる。そしてキックオフ。選手のコールでは選手の名前を知らない人も多いのか、声も集まったり集まらなかったり。
そんな応援はともかく、立ち上がりからリズムの良い攻撃を見せる日本チームに「今日はいけるぞ!」と口にする者も居て、会場の雰囲気は良い感じ。試合が始まっても入ってくる人が居て、なかなか席が落ち着くまでは時間が掛かったけど、少なくとも反日の空気が出ることは無かった。
慣れない人も多かったと思うけど、ニッポン・コールはボリュームが増してきた。それからVamosNippon。最初は良かった、でもすぐに落ちる。そして・・失点。
後ろに居たノルウェーサポーターは盛り上がる。
ピッチの選手達が下を向いたり、落ち込んだりするようなことは微塵も無かったと思うけど、客席は正直。「日本加油!」みたいな中国語の応援も出て声が大きくなったりしたけど、せっかくボリュームが上がってきたニッポン・コールも落ちてしまった。その後始めたVamosNipponは仕舞いには2人だけになった。
聞き慣れない人からすれば、失点に繋がったチャントだからノリの悪いのも当然かもしれない。でも、苦しい時、大事な試合の大事な場面で、ピッチに居る選手達がジャパンブルーを着て一番耳に残っているのは多分このチャント。
ともかく、どんなチャントやコールが良いのかなんてこの際どうでも良くて、客席で戦う者として今この時に一番戦わなきゃいけないと思った。だから歌い続けた。後で聞いたら、leftyも「点取るまで歌い続けようと思った。」って。(万が一点取って無かったら、残り60分以上Vamosかよ。笑)
そして失点から4分後に同点!みんな立ち上がる。もともと座ってゆっくり見たい人の多い席だから気を使って、中腰みたいな感じで後ろの人にあまり邪魔にならないようにしていたけど、もう関係ない。椅子の上に立って歌う騒ぐ。でも、その後はまた中腰(笑)
雰囲気は戻って、また良い感じでハーフタイムを迎えた。
後半に入っても雰囲気はそのまま。逆転!追加点!!ノルウェーサポが沈黙するのと反比例するように、大人しそうな人もどんどん盛り上がってくる。ところどころからコールも上がるようになって、合わせる。ニッポン・コールや中国語の応援など、メインスタンドから声が返ってくるのも分かるほどになった。
初対面の人と抱き合って、本気で喜ぶ感覚。久しぶりに味わいました。
試合後にはメインスタンドに回って親御さん達とも抱き合う。そして、冷静なはずのライターの方達がこちら以上にはしゃいでたのにはちょっと驚き(笑)


いや〜あの試合、色んなことを知っていれば知っているほど、熱くなってしまう試合ですもの、ライターの方々、応援の方々が我を見失うほど喜んでも仕方ないです。
自分的には原さんのゴールと、その後澤さんと抱き合ったシーンはちょっと熱かったです…
でも一番テンション上がったのは、画面にえ〜さんらしき姿が映った時かな(笑)
僕のスポーツ観戦歴からすると、目標達成前に本気で喜んでしまうと、もう緊張の糸が切れてしまい、次で負けますね。
例えばドーハの時の韓国戦とか…
(ラモスだけは「次がある」「何喜んでるんだ!」「まだ何も決まってない!」など叫んでいましたが…)
たくさん例示できますが、スペースの都合で割愛。
その点、今回は辛勝じゃなかったことがよかった。
最後まで苦しくて苦しくて…だと喜びが爆発して終了してしまいそうだったけど、今回は後半途中からもうお互い「終戦」でしたから…
敵も負けても先へ行けるので、完全に終りましたし…